テーマ: ミャンマーにおける学術情報基盤環境の構築・整備への支援
趣旨: 図書館情報学の研究者や技術者をミャンマーから招聘する。参加者は、京都大学東南アジア研究所における学術情報基盤構築スキームを研修し、また連携する各研究機関にて視察および実習を行う。我が国の技術協力のもと、当該国で立ち後れている学術情報基盤の構築・整備方法を習得し、自国にて実践応用することが目的である。
交流計画の目的:
①我が国の学術情報基盤の最先端技術を学ぶ、②研究所附置専門図書館などにおいて我が国の学術情報基盤構築の現況を学ぶ、③両国における学術情報基盤構築の在り方について若手研究者・技術者間の交流機会を設ける、の3点である。①は京都大学附属図書館と学内各図書室、国会図書館関西館、国立情報学研究所において、②は京大東南アジア研究所にて、③は東京外国語大学、ジェトロ・アジア経済研究所にて実施する。スタッフは主として各機関の研究者及び図書館員とし、設備・資料などは担当諸機関において適宜準備する。
ミャンマー国語であるビルマ語は、現行ICT環境における文字表記が難しいため、同国の学術情報発信における大きな障害となっている。我が国は、戦前からの親密な同国との関係から国内ビルマ語史資料所蔵において世界有数規模であり、資料情報共有の取り組みを早期から進めてきた。本計画では、とりわけ②・③において、世界に先駆けてICT環境におけるビルマ語表記の先駆的・実践的取り組みを行っている機関を選択し、ミャンマーにおける運用を見据え、大規模なインフラ投資を必要としない実装可能な技術を学んでもらう。さらに、我が国の学術情報基盤環境は官民一体による高度な先端科学技術の導入によることを体感してもらうために、情報通信研究機構ユニバーサルコミュニケーション研究所(京都府精華町)において、ビルマ語の音声翻訳技術の開発現場を視察、開発担当者による講義を受講し、また同研究所が開発を進める多感覚インタラクションシステムなど、我が国の最先端科学技術の開発状況を視察する。
さくらサイエンスプランについて(http://ssp.jst.go.jp/outline/index.html#M1)
プログラム
(http://www-archive.cseas.kyoto-u.ac.jp/www/2016/event/20160613-22/)
【1日目】2016年6月13日(月)
【2日目】2016年6月14日(火)
【3日目】2016年6月15日(水)
【4日目】2016年6月16日(木)
【6日目】2016年6月18日(土)
【8日目】2016年6月20日(月)
【9日目】2016年6月21日(火)