東南アジア地域研究研究所図書室について
About CSEAS Library
概要
東南アジア地域研究研究所図書室は、1965年の開室以来、東南アジア及びその相関地域に関係する専門書を中心に、約27万冊の資料を所蔵している(2024年3月現在)。うち、東南アジア諸言語資料の所蔵数は、約10万冊と国内第1位を誇る。
1983年からジャカルタとバンコクの連絡事務所を拠点に、東南アジア地域で刊行された資料を組織的に収集し、また、京都大学大型コレクション(2011年、2014・2015年、2017年採択)や文科省共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」プログラムの中の東南アジア関連史資料のアジア・ハブ強化をめざす国際共同研究を活用して、新聞、雑誌、公文書等の地域刊行物をマイクロ資料、電子リソース媒体で充実させてきた。
本図書室は、文科省共同利用・共同研究拠点施設として、東南アジア及びその相関地域研究に関わる資料を提供して、国内外の研究者の活動を支えるとともに、東南アジア諸国の大学院留学生向けに図書館や学内電子リソース利用の講習を行っている。また、アジア経済研究所図書館・立命館大学図書館と相互利用制度を結び、他機関所属研究者に直接貸出を実施している。
附置研究所図書館として、国内外の大学・研究機関図書館とも積極的な交流活動を行っており、1986年以降、主に東南アジア諸国から図書館員・文献学研究者を招へい研究員として受入れ、その学術研究を支援している。近年では、JSTさくらサイエンス交流事業等を通じて東南アジア諸国の図書館員を招へいし、国内の大学・研究機関図書館と連携して日本の学術情報基盤環境を視察する短期研修を行っている。また、国内外の東南アジア研究拠点機関の研究者・図書館員と協働し、「東南アジア逐次刊行物データベース」の開発を進めている。